行動・心理症状(BPSD)について
以前の記事でご紹介した「行動・心理症状(BPSD)」は、
全ての認知症の方にみられるわけではありません。
その人の性格や生活環境によって現れる症状や、症状の程度は異なり、
場合によっては生活に支障をきたす可能性も出てきます。
中核症状で認知機能が低下するにしたがって戸惑いや不安は増してきます。
日常生活での失敗もありふれた体験となっているはずです。
なので、認知症の方には、不安、焦燥、興奮などが出やすく、
被害的な妄想が生まれやすいのです。
「物を盗まれた」と騒いでしまう、
現実にはないものが見えたり聞こえたりする、
些細なことで大声を上げる、
暴力、徘徊など
このような言動が目立つようになってしまうと、
介護をする側の負担は大きくなってしまいます。
こうした症状は、他の人から注意や指摘を受けたからといって
治るものではありません。
中核症状が少しずつ進行していくのに対して、
周辺症状は薬を飲むことで症状が落ち着くこともあります。
また、寄り添う姿勢を示すような関わり方で落ち着く場合もあります。