認知症とは、正常に発達した知能が何らかの病気や障がいによって低下し、日常生活をおくるうえで大きな支障をきたしている状態を指します。
認知症の原因となる病気にはさまざまものがあり、その原因によって特徴も異なります。例えば、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症といったものが挙げられます。これによって、ご本人の状態や症状が変わってきますので、できるだけ早い段階で各種検査を実施して適切に診断し、治療していくことが大切です。
ものわすれ外来について
戸田病院認知症疾患医療センターではものわすれ外来を設け、心理検査や画像検査を詳細に行ったうえで、十分な経験を積み、専門医療を行える医師による鑑別診断、治療方針の選定および治療を実践しています。
(ものわすれ外来はその性質上、原則としてご本人とそのご家族が一緒に来院されることが必要です。)
ものわすれ外来の受診を希望する場合は、認知症疾患医療センター相談員に事前にご連絡をいただいております。
その際、ご本人の様子、家族としての希望、特に困っていることなどを確認いたしますのであらかじめ【受診の流れ】に記載された事項をおわかりになる範囲で整理しておくと相談を円滑に進めることができます。
なお、事前に戸田病院認知症疾患医療センター相談員へのご連絡がなく来院された場合には、当日の外来診療の状況によっては日時をお待ちいただくことがありますので、あらかじめご了承ください。
ものわすれ外来(初診)担当医師
火曜日午前 | 本間絢子 |
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受診の流れ
認知症の状態の把握や診断にあたっては、ご本人やご家族、関係者からお話しいただく情報がとても大切です。医療機関を受診する際には、事前に次のことを大まかに確認しておくと、当日の診療がスムーズになります。
ご家族の状況 | ご本人の両親や兄弟姉妹、配偶者や子などの状況・連絡先など |
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ご本人の生活歴 | ご本人の出身地や学歴、職歴、婚姻歴、生活状況など |
ご本人の病歴 | これまでにかかった病気の有無や時期、現在治療中の病気の有無、服薬の状況、通院先の医療機関など |
主な症状 | ご本人やご家族が感じている症状、特に気になる行動など |
発症時期 | いつ頃から感じている症状なのか、思い当たるきっかけはあるかなど |
社会資源の利用状況 | 要介護度の区分や介護・福祉サービスの利用状況、障がい者手帳の有無など |
認知症の診断・診察の流れ
認知症疾患医療センター相談員に事前にご連絡をされた方は戸田病院にお越しください。診察のお申し込みにあたっては、戸田病院の外来受付に保険証と、お持ちの方は紹介状(診療情報提供書)をご提出ください。また、できる限りご本人だけではなく、配偶者などのご家族、公的機関に属する支援・福祉関係者などとご一緒にご来院ください(ご本人のみでご来院されますと、診察をお受けできない場合があります)。
診察にあたっては、下記のような流れとなります。ご本人の身体状況などによっては、実施できない項目もありますので、あらかじめご了承ください(検査前に看護スタッフより、ご確認させていただきます)。
1 問診・予診 | ご本人やご家族、関係者からお話しをうかがい、症状などを把握します。 |
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2 心理検査 | 簡単なテストを行い、記憶や認知機能などについて調べます。 |
3 画像検査 |
CTやMRI、SPECT検査などを行い、脳の状態を調べます。 ※SPECT検査は、連携医療機関である戸田中央総合病院にて別の日程で実施いたします。戸田病院を受診した際、その場ですぐにこの検査を行うことはできないことをあらかじめご了承ください。 |
4 身体検査 | 血液検査などの一般的な検査を行い、お体の状態を調べます。 |
5 診察 |
医師がご本人を診察し、検査結果や所見に基づいて必要な処置を行います。 ※「2 心理検査」,「3 画像検査」については初診時に行わず、後日実施する場合が有ります。 ※診察の結果を受け、お薬が処方される場合と処方されない場合があります。 ※ご本人の状況によっては入院治療が必要と医師が判断する場合があります。なお、その場合でも当日の病床の状況によってはお日にちをお待ちいただく場合がございます。 |