中核症状について
認知症状の症状と一言で言っても2つの症状があるのはご存じですか?
認知症の症状は「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」
の2つに分けられます。
「中核症状」とは、病気により脳の細胞が壊れることでおこる症状です。
脳細胞が壊れることで、様々な症状がみられるようになります。
認知症の方誰にでも表れる共通の症状です。
主な症状としては、以下の症状が見られることが多いです。
・記憶障害
・見当識障害
・実行機能障害
・失行 失認 失語
こうした中核症状は一度機能が低下してしまうと、
元通りの機能に回復することは難しくなります。
一方で「行動・心理症状(BPSD)」とは、中核症状への不安から生じる症状です。
本人の性格や環境、周りの人の対応などで症状の程度は異なります。
症状が活発になると、周囲の人の手に負えない程の症状が悪化することもあります。
主な症状としては、以下の症状が見られることが多いです。
・徘徊
・妄想・幻覚
・不安
・暴言、暴力
・食行動異常
・睡眠障害
中核症状は少しずつ進行するため、進行を遅らせるような治療が必要となります。
一方で、行動・心理症状(BPSD)は治る可能性があり、積極的な治療が必要となります。