認知症トピックス : 行動・心理症状(BPSD) 食行動異常
認知症の方の中には食行動に異常が生じるケースもあります。
食行動異常の種類としては
異食 … 食べられない物、食べ物でない物などを食べてしまう
過食 … 食ベ物をあるだけ食べてしまう
盗食 … 人の食べ物を盗って食べてしまう
などが挙げられます。
また、今までと違った味を好むなど、味覚の変化がみられることもあります。
異食の場合は、
食べ物に対する認識が低下し、食べ物かどうか判断ができなくなることで、
ゴミや土など、その辺にある物をなんでも口に入れてしまうようになります。
タバコや洗剤、薬など身体に害のある物や、
おもちゃやペンなど喉に詰まる可能性がある物も口に入れてしまうため、
対応に注意が必要となります。
過食の場合は、
食べ物をあるだけ食べてしまうため、
糖尿病や高血圧などの持病があると、身体に異常をきたす可能性が高くなります。
家族が寝た後に冷蔵庫の物を食べてしまうこともあるため、
開かないように工夫をするなど対策が必要になります。
本人の視界から口に入れられる物を撤去するなど対策が必要となりますが、
実際に危険物を全て排除することは非常に困難です。
こうした理由からも食行動異常は対策が難しい症状でもあります。
症状についての相談や、積極的な治療が必要な場合は、
専門の機関に相談し、対策を考えていくことが必要になると思われます。