認知症トピックス : 行動・心理症状とは何か
認知症の中核症状に対する、
その人自身の不安や受け止め方によって生じる
精神症状や行動障害を認知症の行動・心理症状(BPSD)と呼びます。
その人の性格や生活環境によって現れる症状や、症状の程度は異なり、
場合に生活に支障をきたす可能性も出てきます。
周辺症状は、本人を注意することや怒ることで改善するものではなく、
何度も説明する、止めるように言う、といった行動で治まるものでもありません。
ただ、中核症状が治りにくいのに対し、
周辺症状は薬などによって症状を落ち着くことがあります。
当センターに頂く相談でも、「生活上困ってしまっていて」と、
BPSDが目立ってからの受診相談が多いです。
本人のためにも、できるだけ早期に専門治療を開始し、
治療の結果から本人にとって良い生活を検討していくことが必要となります。
症状としては
・徘徊
・妄想
・幻覚
・不安、焦燥
・抑うつ
・暴言、暴力
・食行動異常
・睡眠障害
などの症状がみられることが多いです。