認知症トピックス : 甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症についてです。
甲状腺機能低下症とは、簡単に言えば身体の活動力が低下する病気です。
統計では、特に高齢の女性に多くみられるようです。
甲状腺は、のどぼとけのすぐ下にある小さな臓器であり、
甲状腺ホルモンは身体の新陳代謝を活発にする働きを持っています。
このホルモンの働きが不足していると、
元気がなくなる、疲れやすくなる、脱力感が増す、
寒く感じる,体がむくむ、体重が増加する、便秘になる、
などといった症状がみられるようになります。
精神的には無気力になる、もの忘れが増える、集中力が低下といった症状が現れ、
認知症と間違われることがあります。
甲状腺機能低下症の場合、
内科的治療(甲状腺ホルモンの補充)で症状の改善が期待できます。
記憶障害がみられることで、
認知症の初期症状と思われてしまうこともありますが、
まずは身体の調子や病歴、現在の服薬状況などを確認しつつ、
早めにかかりつけ医などに相談してみましょう。