お知らせ・トピックス

認知症トピックス : 行動・心理症状 幻視

幻視が症状として出現するのはレビー小体型認知症です。
具体的に、階段に犬がいる、猫がいる、男の子が階段にいる、虫がいるなど、リアルな幻視があります。
ご家族なども見えない物が見えてしまうという状態に初めは戸惑うことでしょう。
幻視の訴えがあった場合は良く観察しましょう。
本人にとっては本当に見えていることですので、否定すれば傷ついてしまうことになり、否定が強いと更なる他の症状(暴言など)も出現しやすくなってしまいます。
ご本人が幻視を怖がっている場合には、追い出す振り・声を掛けるなど、態度や言葉で示すことにより消えることもあるようです。怖がらないようなものであれば、否定せず、肯定して話を合わせる方法も良いでしょう。対応については否定でなく共感がポイントとなります。

行動・心理症状は積極的治療での改善の可能性も大きいですので、「早めに医療機関に相談」しましょう。
なお、認知症では幻聴は稀とされていますが、症状の出現には個人差がありますので、「客観的によく観察」することが必要です。