認知症トピックス : 軽度認知障害(MCI)でのアクション
軽度認知障害(MCI)は、認知症ではありません。
認知症の前段階と言われています。多くは軽い記憶の障害が出現することはありますが日常生活に支障が出るほどではないとされています。また、軽度認知障害のままの方もおられれば、正常に戻る方もおります。残念ながら認知症へコンバートする方もおられますが、軽度認知障害の段階でアクションを起こすことをお勧めいたします。
どのような状態が見受けられるか考えてみましょう。
探し物をしていたが何を探しているかわからなくなったり、趣味活動をやめてしまったり、会話の辻褄に違和感がある、メモが増えてくる、などが考えられます。平素の生活の中でのことなので、家族などは歳だから面倒くさくなったのかな、また本人が言うのなら…とも考えがちで過ごしていってしまう場合が多いです。
しかし、認知症を正しく理解しておけば、もしかしたら・・と感じることが出来ると思います。
アクションとしては、今まで通りの生活を心がけることは基本ですが、専門医療機関や介護機関に相談して早期発見が出来れば、コンバートする前に治療や介護につないでおけるメリットがあります。
ご本人は、まさか自分がと気分を害される場合もありますが、先日紹介した本人の尊厳やプライドを傷つけることに配慮して、例えば今からの幸せな生活を過ごすために健康診断を兼ねて身体を調べておこうということもスムーズに運ぶことが出来るのではないでしょうか。