認知症トピックス : 急な体調変化
平素よりご家族や周りの方が身体状況の変化には気をつけて、ご本人の生活リズム、食事量や排便状況、体温変化、既往症、服薬状態など把握しておくことは大切なことです。
(これは認知症の方に限らず、ご高齢の方と一緒に生活されているご家族様にも共通することです)
急な体調変化は、まず身体の具合をよく観察しましょう。
微熱が続いていたり、腹痛や歯痛、腰痛、又は治療中の疾患の悪化などで辛くても、ご本人がうまく表現できないイライラが原因で介護拒否や暴言などが咄嗟に出てしまうこともあります。
認知症の場合、中核症状は出現してきますが、特に他の身体疾患に罹患している場合、痛みや痒みなどの状態をご本人がうまく伝えられないことが多いです。
今後、トピックスで詳細に紹介していきますが、行動・心理症状(BPSD)はある日突然出現するというものではありません。
その内容は暴言暴力、介護拒否、異食、徘徊、妄想などありますが、行動・心理症状に似た症状も上記のような場合、出現することもあります。
もちろん、専門医療機関での対処が必要な行動・心理症状もありますので、かかりつけ医や専門医療機関、介護全般にお困りでしたら地域包括支援センターや担当ケアマネさんなどへ「早期に相談」しましょう。
認知症疾患医療センターでも相談を受け付けております。