お知らせ・トピックス

認知症トピックス : 実行機能障害

アルツハイマー型認知症が進行していくと実行機能障害(遂行機能障害)も出現してきます。
これは物事の段取りが苦手になることにより一連の行動(日常生活全般)に支障が出てくることです。
具体的にはテレビやエアコンのリモコンのスイッチの扱い方がわからなくなったり、電話が使えなくなったり、料理をすることも手順がわからず作れなくなり、同じメニューや購入した惣菜が増える傾向にあるようです。
入浴などもガスのスイッチや元栓の場所がわからない、お湯の出し方がわからない、電気も同様という状態になることもあります。
外出先では通帳と印鑑でのお金の出し入れや、ATMの操作が苦手になっていきます。この段階になるとすでに暗証番号も出てこないことが多いでしょう。

しかし、何もできない訳ではありません。ひとつひとつの動作はゆっくりならばできることもありますので、ご家族や介護される方は付き添って買い物に行く、料理なども出来るところは見守るなども必要ですし、ご本人に合った言葉がけも大切なことです。
特に自分の周りの環境の変化には敏感になっておりますので、こういう症状もあるのだと理解しておきましょう。