認知症トピックス : 見当識障害
前回は記憶障害について紹介しました。
今回も中核症状の1つである見当識障害について紹介します。
見当識とは月日や時刻、季節、今自分がどこにいるかなど、現在の状況を把握することです。 見当識障害は前回紹介した記憶障害と同時期に出現することが多いようです。
具体的には日付や時間を、カレンダーや時計・テレビなどで確認することが多くなってきます。 そのため予定に合わせて準備をすることが苦手になり、約束の場所がわからなくなったりすることが増えることとなります。
症状が進むと季節感のない服装をしたり、自分の年齢がわからなくなったり、名前を間違えたり、方向感覚が失われ道に迷ったり、自宅ではトイレや玄関の場所がわからなくなることもあります。
そのような症状が出現している場合、状況に応じうまく対応する方法もありますので、ケアマネさんなどのいる地域包括支援センターなどの専門機関に相談してみるのも良いでしょう。
もちろん、当センターでも相談は受け付けております。必要に応じ、受診や関係機関とお繋ぎすることも出来ます。
見当識障害には、以上のような症状があることを理解し受け止め対応しましょう。