お知らせ・トピックス

認知症トピックス : 苦手なことが増えてきます

認知症の方は苦手なことが増えてきます。
良くお聞きするのは、
~田舎で独居の親が認知症の初期症状とのことで、こちらに引き取ることになった。日が経つにつれ急に症状が重くなっているような状態で困っています~
特に認知症の方は新しいことや環境に敏感になっています。

アルツハイマー型認知症の場合、覚えるという機能が難しくなっていきますので、頭の引き出しにしまうことも出来ませんし、引き出しに入っている覚えたものを出すことも出来なくなっていきます。
ご家族の生活にもよりますが、顔なじみの人たちの中で暮らせるように配慮することも大切なことです。使い慣れたも愛用品などがそばにあることもご本人は安心でしょう。
ご都合で認知症の家族を引き取られる場合は、認知症そのものの加療は大前提ですが、事前に住環境を整えることは、認知症の方の気持ちを落ち着かせるのに大切なことです。
また、何かをきっかけにご本人が不安定になってしまい、生活に支障をきたす行動・心理症状(BPSD)が出現してしまうこともあるかもしれません。
事前に専門機関に医療や介護について連携を取りすぐに対応できるようにしておくと安心です。
落ち着いた環境の中で医療と結びつき、ご本人の尊厳を大切にして介護していくことは、認知症の進行やBPSDなどにも関係してきます。