認知症トピックス : ビタミンB1の欠乏症
ビタミンB1の欠乏症についてです。
ビタミンB1は糖の代謝に必要な物質であり、偏食やアルコールの多飲傾向がある場合は、
代謝にビタミンB1が多く使われるために身体の中で不足してしまうことがあります。
ビタミンB1不足は昔から脚気(かっけ)が代表される症状ですが、
ビタミンB1不足が原因で認知症に似た症状が出現することもあります。
身体のふらつき、意識状態が落ちたりするような症状が見受けられ、
その症状が認知症と間違えられてしまうことがあります。
初期でしたらビタミンB1を内服することで症状は改善することも多いですが、
何もせずに経過してしまうと、内服をしても改善しない重篤な他疾患へ進行してしまうこともあります。
ビタミンB1の欠乏は、血液検査で発見することができ、
内科的治療を行うことで改善がみられるケースが多いようです。
そのため早期発見、早期治療へ結びつけることが重要です。