認知症トピックス : 正常圧水頭症
正常圧水頭症とは、脳内に一定以上の髄液が溜まってしまい、
それが原因で脳組織を圧迫し、認知症に似た症状が出現する疾患です。
この疾患も認知症に似た症状がみられる疾患の一つとなります。
特徴としては記憶障害、歩行障害、尿失禁といった症状がみられ、
全般的な記憶障害よりも、注意や集中をすることが困難になります。
何もしないでボーっとすることが続く、趣味を楽しめなくなった、
表情が乏しく鬱のような状態になる場合もあるようです。
足が開きやすい、歩幅が狭くなる、すり足で歩くといった歩行の障害もみられます。
同じように歩行障害がみられるパーキンソン病の場合は、歩幅が狭くなるのに対し、
正常圧水頭症では足が開きやすくなるといった違いがあります。
また、頻尿や、尿意が我慢できず失禁してしまうことも増えてきます。
正常圧水頭症の治療は、
シャント術という手術が有効であり、高い割合で症状が治まるようです。
しかし、どの病気でも同じですが、
発病から未治療の機関が長くなるほど、手術での改善も難しくなるそうです。
そのため、早期発見、早期治療が大切になります。