認知症の周辺症状の１つ。
実際にはないものが見えるという幻視と、
実際には聴こえないものが聴こえるという幻聴がある。
特にレビー小体型認知症の場合、幻視が生じることが多くあります。

「壁の汚れが虫に見える」「知らない人が部屋にいる」「部屋に蛇がいる」「隣の部屋で騒いでいる声が聴こえる」など、
幻覚は本人にとっては実際に見える（聴こえる）ものなので、
否定されれば傷つき、怒ってしまうこともあります。

また本人にとっては実際に目の前で起こっていることなので、怖いと感じてしまいます。
虫や人の場合は、追い出すふりなどをすると落ち着くこともあるそうです。

また「（亡くなった）お母さんが帰ってきている」など、本人が怖がっていないような場合は、否定はせず「そうだね」と共感してみる方法もあります。

否定をすることで本人が傷つくと、
さらに他の認知症の症状が発生するきっかけにもなりかねません。

周辺症状は治療によって改善することも多くあります、
症状が気になる場合や、症状が活発な場合などは、一度病院の受診を検討してみるのも良いかもしれません。