認知症トピックス : 心掛けてみましょう
アルツハイマー型認知症の場合、ごく初期から短気記憶や見当識障害が出現してくるということは以前にもお話しいたしました。
短気記憶を考えた場合、認知症ではない加齢による「もの忘れ」は、普段から「脳を働かせていた」方とそうではない方と差が出るそうです。
この「脳を働かせていた」とは、どういうことでしょうか。
日々の生活を振り返りますと、何かしら思い当たることもあるかもしれません。
例えば、規則正しい生活はもちろんのこと、新聞を読む・買い物をする・趣味を楽しむ・会話をする・笑う・日記をつけてみる・食事を作る、食べる・適度な運動(散歩やウォーキング)など。
これは脳を使うことなのかと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、「このようなことを継続してみる」ことが、脳を使うことと直結しているのです。
新聞読むことを考えても、目で見て理解しながら頭の中の記憶の箪笥を開け閉めしながら必要な情報(記憶)を出して今見ている読んでいる物を記憶に味付けしてまたタンスにしまうわけです。
膨大な作業です。
特に人との関わり、会話と適度な運動は認知症予防に良いことはわかってきています。
ひと昔にはテレビやパソコンなどありませんでした。それが今では科学や技術の進歩もあり、何でもできるような世の中になってきています。
便利なものは増えていますが、読んだり書いたり、家族と会話したり、買い物をしたりなど、日常生活はほぼ変わっていないのです。
少し心がけてみると良いかもしれません。(心掛けることは脳を使うことにもなります)