認知症トピックス : 行動・心理症状 暴言・暴力
気に入らないと暴言暴力、物を投げられたりすることがあり困っています。その様なことは今までなかったのですが、このところささいなことで怒りっぽくなっているというような相談はよくあります。
状況をお聞きしすると会話の途中で急に起こり始めた、ということが発端になることも多いようです。
認知症は症状が進むと、全般的な記憶力や認識力、判断力も落ちますので、会話が理解できなかったり本人の意としない違うように内容をとらえたのかもしれません。
方法としては様々考えられますが、曖昧な話は避け、丁寧なわかりやすい短い言葉、スキンシップを取り入れるなど、日頃から意図的に行うことが出来ていればリスクは下げられるでしょう。
認知症の方の場合、感情がそのまま出てしまうことが多いようです。他人の表情や言葉に敏感になっていますので、スイッチが入りやすくなっていることも多いのです。
家族もお困りになるでしょうが、本当は困っているのは本人なのだと考え、症状のみに焦点を当てても解決することは避けましょう。
そして日々の様子をご家族などで共有しておくことが大切です。
認知症のタイプによっても、暴力や暴言の出現の仕方は異なります。
レビー小体型認知症の場合、幻視が原因で暴力に至ったり、前頭側頭型認知症の場合は、性格変化により荒っぽくなったり、こだわりの行動を止められた時に暴力に至ることもあるようです。
暴言・暴力が出現した場合、まず深呼吸して落ち着きましょう。
ケースにより方法も異なりますので、担当のケアマネさんや地域包括支援センターなどに相談することもお勧めします。場合により早期の医療介入の必要性もあります。
当センターでも相談に応じております。