認知症の方への接し方
認知症の方と接する際には、
その人の状況を理解し、適切な対応を心掛けることが大切です。
認知症の方は
・記憶があやふやになる
・苦手なこと、出来ないことが増えている
・何度も同じことを話す、聞く
など、他の人からすると「何で」と思われてしまう言動があります。
そうした言動は認知症という病気が原因であり、
本人が頑張ったからといってすぐには直せません。
そのため、認知症であるということを理解し、接する人が工夫をしてみましょう。
接する際に気を付けたいことは
「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」という点です。
・後ろからは声をかけず、本人の視界に入ってから話しかけるようにする。
・次々に話をせず、ゆっくりと伝える。
・1つ1つ分かりやすい言葉で、具体的に話す。
などが接し方の例として挙げられます。
「病院に行こう」 → 「お医者さんに○○の具合を診てもらおう」
「買い物に行く」 → 「夕飯のカレーのお肉とニンジンを買いに行く」
と、曖昧な伝え方ではなく、具体的に言い換えて話すことで理解がしやすくなります。
本人は起きたことは忘れてしまいますが、
その時の「楽しかった」「嫌だった」「不快だった」といった感情は残ります。
「どうせ忘れてしまうから」と思って適切な接し方をしないでいると、
お互いの関係を悪くし、また、本人の尊厳を傷つけてしまうことにも繋がります。
本人の状況を正しく理解し、良い接し方を実践できれば、
無用なイライラやストレスも減り、接する方の負担も減るはずです。