新オレンジプランをご存じですか??
厚生労働省の人口動態統計によりますと、
日本人人口は2005年より減少に転じ、2021年には約61万人の自然人口減となっています。
一方で65歳以上の高齢者は全国で約3620万人と、全人口に占める高齢者の割合は28.8%になります。
高齢化と認知症には深い関係があります。
認知症の中でも一番発症する人が多いとされるアルツハイマー型認知症の場合、
加齢により罹患する可能性が高いと言われています。
厚生労働省の推計によると認知症高齢者の人口は2025年には約700万人(65歳以上の約20%)達すると言われています。
そのため認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)が平成27年に策定されました。
新オレンジプランの7つの柱として
Ⅰ普及・啓発
Ⅱ医療・介護
Ⅲ若年性認知症
Ⅳ介護者支援
Ⅴ認知症など高齢者にやさしい地域づくり
Ⅵ研究開発
Ⅶ認知症の人やご家族の視点の重視
となっています。
その中の医療として、認知症疾患医療センター、認知症サポート医、認知症初期集中支援チームの果たす役割はかなり重要となっています。
しかし、まだまだ知られていないことも現状であり、さまざまな機関と連携を図りながら普及・啓発を行い、認知症の方が安全に暮らすことのできる地域づくりを行っております。
地域では独居生活を送る高齢者の方も増えています。
街中で困っている高齢者の方を見かけた場合や、近隣で独居をしている高齢者の方がいる場合は、「困ったことはないか」と声かけをしてしてください。
これからは、高齢者の生活はその家族だけでなく、地域や行政といった大きな範囲で支えていく時代になってきています。普段は高齢者の人とは縁がないという方も、「いずれ必要になる知識」と思って、高齢者の方のサポートについて調べてみてはいかがでしょうか。