認知症トピックス : 中核症状の失語
失語は認知症の中核症状の一つです。
失語とは、「話す」「聞く」など音に関わる機能や、
「読み書き」などの文字に関わる機能が障害された状態のことを言います。
失語は以下の2つに分けることができます。
・感覚性失語
・運動性失語
感覚性失語とは
言葉は出てくるが、聞いたことや言葉の意味を理解することができなくなる症状です。
(例) 鍵を見せて「これは何と聞く」 → 「ペン」と答える。
聞いたことと関係のない話を繰り返す。
運動性失語とは
話の内容は理解できているが、言葉が出にくく、流暢に話せなくなる症状です。
(例) 言葉が思い出せない。
症状としては、
・言葉が出てこない。
・「あれ」「それ」などを多用する。
・「関連性のない話を繰り返す」
・聞いた言葉はオウム返しできるが、理解できていない。
など、他者とのコミュニケーションにも支障が出てしまいます。
本人の考えていることが上手く伝わりにくくなるため、
会話を諦めてしまうことや、
イライラする、怒ってしまうこともあります。
ゆっくり、きちんと話を聞いているということを伝えて
安心感を持ってもらえるように接してみましょう。