認知症トピックス : 中核症状の見当識障害
見当識障害は認知症の中核症状の一つです。
見当識とは、月日や日時、自分がどこにいるかなどの場所、
基本的な自分が置かれている状況を把握する能力のことをいいます。
認知症になると、時間の感覚や季節感、方向感覚などの見当識に障害が生じます。
時間の感覚や季節感の見当識が失われると、
・季節感のない服装をする(夏に厚着をするなど)。
・夜中に外出しようとする。
・何度も日付を確認する。
・自分の年齢が分からない。
方向感覚などが失われると、
・慣れた道で迷子になる。
・自宅のトイレの場所が分からない。
また、人の生死などに関する記憶も失われることがあり、その場合は
・自分と家族の関係が分からなくなる(娘のことを妹と間違えるなど)。
見当識障害では上記のような症状がみられるようになります。
人との待ち合わせも難しくなるため、
ご友人などからの指摘を受けて、認知症かもと家族が気づくケースもあります。
予定などもあやふやになるため、
かかりつけ医への通院予定が管理できず、
受診予定日に受診ができないことが続く、予定とは違う日に受診してしまうなどから、
主治医より指摘を受けることもあるようです。
認知症の方のサポートができるのは家族だけではありません。
ご友人、職場の同僚など、様々な立場からもサポートはできます。
何か気付くことがあれば、専門の機関に相談して下さい。