お知らせ・トピックス

認知症トピックス : 気づきは大切 ~その1~

認知症や内科疾患などの病気はある日突然発症するということではありません。
何かしらの兆候や症状が出現していて、時間の経過とともに病気が進行し発見されることが多いのです。
現在猛威を振るっているインフルエンザもインフルエンザウィルスが体内に入ってしまい、ある程度の時間が経過し発症します。その間、身体がだるかったり鼻水が出る、ボーっとしてしまうなどの兆候はあるはずです。

認知症をなぜ早期に発見して治療したほうが良いのかということは何度となく紹介してきました。
一番多いタイプのアルツハイマー型認知症の場合、まずは何かしらの中核症状(短期記憶障害、見当識障害、実行機能障害など)が少しずつ出現してきます。
あれ、おかしいなと自身で感じますが、この時点では行動を起こさない方がほとんどではないでしょうか。
もし、この状態が軽度認知障害(MCI・グレーゾーンであり認知症ではない)ならば、その時点で専門医療機関を受診し治療開始が出来れば、その後の進行を遅らせることが出来るケースは多いです。
しかし、中核症状が出現してしばらく経過後に家族や周りの方が気づき、本人を病院に連れて行き、診断されるというケースが多いのも実情であります。この状態では進行を遅らせることも時間の経過とともに難しくなってきます。
したがって早期発見による治療開始が大切であり必要なことです。

早期発見、受診・治療は国策でもあります。(新オレンジプラン)