徘徊について
認知症についてのご相談を受ける中で、
徘徊に困っているという内容が最近多いです。
認知症の行動・心理症状(BPSD)の1つが徘徊です。
家の中や外を歩き回ってしまう症状で、
認知症の症状の中でもよく耳にすることが多いと思います。
徘徊が起きてしまう原因は、認知症の方一人ひとりで違います。
本人にとっては何かしらの意図を持って外出します。
周囲には理解できなくても、
徘徊する人には何かしらの意図があるということを理解しておきましょう。
徘徊の原因は様々ですが、居場所がないと感じてしまうことで生じることもあるそうです。
そう感じさせないために、
「今居る場所が本人にとって過ごしやすい、居心地の良い場所」
と認識してもらえる工夫が必要です。
徘徊への対策として、
・玄関のドアに鈴などの音が鳴るものを設置する
・持ち物などに名札や連絡先、メモなどを付けておく
・近所の人や、本人がよく行く所お店などに事情を説明しておき、
もし本人が来たら家族への連絡と一時的な保護をお願いする。
などが有効とされています。
近所を一回りして戻ると落ち着くこともあるそうですので、
少し付き合ってみるのも良いかもしれません。