お知らせ・トピックス

食べることにおける言語聴覚士の関わりについて

「食べる」ということには高次脳機能、身体機能、そして人の気持ちが大きく関わっていると言われています。

認知症の患者様の場合、食べることを忘れてしまう、食べる意欲がなくなってしまう、食形態が合っていないなどの理由で低栄養に陥ってしまうことがあります。

当院には言語聴覚士がおり、入院時に嚥下機能を評価します。それに伴い、食形態や食事介助の際の体勢や頸部の角度、口腔ケアの方法など看護師にアドバイスを行っています。また定期的に評価を行いながら患者様の栄養状態を保つことができるよう関わっています。

嚥下機能の低下や食べる意欲が無くなると、経管栄養・点滴に頼りがちとなってしまいますが、残存機能を活かし口から食べることは、生きるということの意欲をもたらすだけでなく、ADLの維持にも繋がっていきます。そして何よりも患者様自身の食べるという楽しみにもつながっていきます。