認知症トピックス : 入院②
当センターでも入院相談を受けておりますが、
中には精神科への入院に抵抗を持っているという家族もいらっしゃいます。
入院にはメリットもあればデメリットもあるので当然だと思います。
しかし認知症の症状のために一番辛い思いをしているのは本人であり、
そうした辛さを取り払うことや、本人の尊厳を守るためには、
入院が必要である場合もあります。
入院したからといって、もう地域での生活に戻れなくなるわけではありません。
治療が進み、症状が落ち着いたのであれば地域生活への復帰を目指しましょう。
退院後にそのまま自宅に戻る方もいれば、
リハビリのため介護老人保健施設(老健)に一度入所され、在宅生活を目指す方もいます。
他にも特別養護老人ホームや有料老人ホームなど、生活の場を施設に移される方もいます。
退院先は主治医や看護師、相談員などと相談し、本人の状況に合った退院先を探しましょう。
家族から見て入院が必要かどうかは、なかなか判断が難しいと思います。
暴力や徘徊などで緊急性が高く入院の必要性を感じることもあれば、
家族が本人の症状に慣れてしまい正常な判断が難しくなっていることもあります。
緊急性が高くあれこれ考えられない場合もあると思いますが、
どうすれば良いのか迷ったときは、まずはかかりつけ医や主治医に相談してみましょう。
もしくは専門機関に相談してみるのも良いでしょう。
当センターでも入院に関する相談をお受けしております。
入院に限らず、認知症のことで何か迷っているときはご相談ください。