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認知症トピックス : 認知症疾患医療センター:鑑別診断と治療

鑑別診断とは、

症状の原因となっている疾患を特定することです。

現れている症状が「別の原因によるものではないこと」を確認し、

正確な診断をするために必要となります。

 

例えば、

もの忘れ症状が目立つようになった方の場合、その原因として認知症が疑われます。

しかし、もの忘れ症状の原因として

正常圧水頭症や甲状腺機能の低下が原因となっていることもあります。

認知症と診断するにあたり、そうした別の原因の可能性を排除する必要があるのです。

 

認知症によるもの忘れ症状は回復が困難ですが、

他の原因であれば改善する可能性もあるため、

そうした理由からも鑑別診断が必要となります。

 

また認知症にもいくつかの種類があり、それぞれ現れる症状が異なります。

しっかりとした診断が付くことによって、

今後の治療方法や、必要となる支援も事前に予想が可能となることもあります。

 

鑑別診断では、問診・予診、心理検査、画像検査、血液検査などの身体検査を行います。

医師が本人を診察し、それぞれの検査結果や所見に基づき、必要な診断や処置を行います。

 

認知症の診断を受けたからと言って、全員がすぐに治療が必要となるわけではありません。

その人に必要な治療や支援を検討するためにも、

まずは検査を受け、きちんとした診断を受けましょう。

 

当認知症疾患医療センターでも鑑別診断の相談を受けております。

希望される方はまずはご連絡ください。