認知症トピックス : 行動・心理症状(BPSD) 抑うつ
認知症の方は気分の変化に波がみられることがあります。
抑うつとは、気分が落ち込んでいる状態のことをいいます。
認知症の進行に伴い、
今までできていたことができなくなった、分からないことが増えたことから、
気持ち・気分が落ち込みやすくなると言われています。
できないことを怒ってしまう、「何でできないの?」と言ってしまうなど、
本人のプライド傷つけるような言動は症状の悪化に繋がります。
本人もできないことにショックを受けている状態でもあるため、
そのことを理解し接していくことが必要です。
予防としては、
本人ができることを手伝ってもらうことが良いとされていますが、
その際に強制してしまわない様に注意が必要です。
意欲や食欲の低下、不眠などから、
「うつ病かも」と思われてしまうこともありますが、
認知症とうつ病の抑うつは異なるものです。
また、高齢になってから症状が出現したからといって、必ず認知症という訳でもありません。
それぞれ別の病気ですので、きちんと分けて考える必要があります。
症状が気になる場合や、生活に支障がある場合などは、
まずは専門の医療機関等へ相談してみましょう。