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認知症トピックス : 行動・心理症状(BPSD)の対応について

2021.10.23② 「行動・心理症状(BPSD)の対応」

 

行動・心理症状(BPSD)は、全ての認知症の方にみられるわけではありません。

認知症の中核症状に対する不安や受け止め方によって生じるものであるため、

その人の性格や生活環境によって現れる症状やその程度は異なります。

 

在宅での生活を送っていた方が、

「物を盗まれた」と騒いでしまう、

幻覚や妄想がみられる、

大声で怒鳴りつける、

物を投げることや手をあげてしまう、など

こうした言動が目立つようになってしまうと、

同居の家族の負担は大きくなってしまいます。

 

こうした症状は、他の人から注意や指摘を受けたからといって治るものではありません。

場合によっては生活に支障をきたすことや、

本人や家族が怪我をしてしまう可能性もあります。

 

中核症状が治りにくいのに対し、

周辺症状は薬を飲むことで症状が落ち着くこともあります。

 

ご本人のためにも、できるだけ早期に専門治療を開始し、

治療の結果から本人にとって良い生活を検討していくことが大事なことだと思われます。