認知症トピックス : 中核症状と行動・心理症状(BPSD)とは
認知症の症状は「中核症状」「行動・心理症状(BPSD)」の2つに分けられます。
中核症状とは
脳の細胞が壊れることで直接的に現れる症状のことです。
脳細胞が壊れることで脳の機能がうまく働かなくなり、
それによって様々な症状が現れます。
症状の出現には個人差がありますが、必ず何かしらの症状が現れます。
記憶障害、見当識障害、実行機能の低下、理解・判断力の低下などが挙げられ、
1つの症状から徐々に複合的に機能が低下していくことが多いです。
低下した機能の回復はほとんどできません。
中核症状は介護で対応が可能な状態ですが、
症状は治りにくく、進行を遅らせるような対応が必要となります。
行動・心理症状(BPSD)とは、中核症状への不安から生じる症状です。
本人が持ち合わせている性格や、生活環境が大きく作用します。
暴言暴力、介護拒否、徘徊、妄想などが症状として挙げられますが、
人によって症状が違うため、ひとまとめにすることが困難です。
症状が活発になると、周囲の人達の手に負えない程症状が強く出てしまうこともあります。
予防や改善ができるものもありますが、
症状が活発な場合、まずは症状を抑えてあげることを考えましょう。
周辺症状は治る可能性があり、積極的な治療が必要となります。