認知症トピックス : 運転免許証の自主返納
全国の警察では、運転免許証が不要になった方や、
加齢による身体能力の衰えで自動車の運転に不安を感じている高齢者の方に
運転免許証の自主返納を勧める取り組みを行っています。
運転免許証を自主返納した方は、
2020年は全国で552,381人と前年よりも48,641件減少し、
そのうち75歳以上の方は29,7452件であり、前年よりも5,2976件の減少となりました。
これまでは自主返納した方の数は年々増加していたそうですが、
昨今の感染症の流行に伴う外出自粛等の影響から、
車を運転する機会が減ったことが原因の1つではないかと言われているそうです。
当センターに「高齢な家族の車の運転に不安を感じる」
という運転者のご家族からの相談をいただくことがあります。
運転している本人は
「今まで事故を起こしたことはないから、まだ大丈夫」
「免許証がなくなると身分証明に困る」
といった意見を持たれていることが多い印象を受けます。
運転免許証の自主返納を行うことにデメリットを感じていることも多いようです。
自主返納のメリットはもちろんあります。
埼玉県の場合、運転経歴証明書の交付、シルバーサポーター制度の利用が挙げられます。
運転経歴証明書とは、
運転免許を自主返納した方に、申請により交付される証明書のことです。
運転の経歴を証明するとともに、本人確認書類としても使用できます。
シルバー・サポーター制度
運転免許証を自主的に返納等した高齢者(原則として65歳以上)の方への生活支援が目的。
「シルバー・サポーター制度協賛事業所ポスター・ステッカー」又は
「高齢者運転免許自主返納ロゴマーク」のある店舗や施設で
「運転経歴証明書」を提示することで、様々な特典が受けられます。
※運転免許の停止・取消しの行政処分中の方や、
停止・取消処分の基準等に該当する方等は、自主返納することができません。