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認知症トピックス : 軽度認知障害(MCI)でのアクション

軽度認知障害(MCI)は認知症の前段階とされており、まだ認知症ではありません。

 

MCIの方の多くは軽い記憶の障害がみられますが、

日常生活に大きな支障が出るほどではないとされています。

 

MCIの方の症状の経過については、

その状態のままの方、正常な状態に戻る方、認知症へと進んでしまう方と別れます。

そのためMCIの状態の時に早期発見、早期治療を行うことがとても重要となります。

 

普段の生活の中で「最近もの忘れがでてきたかも」と思った場合に、

「もういい歳だし仕方ない」と考えるか、

「念のため検査だけでもしてみよう」と考えるか、

これは本人か、もしくは実際に接している家族にしか感じ取ることができません。

 

こういう場合に正しく判断できるように、

普段から本人の様子をしっかりと見ておくことが大事です。

また、老化によるもの忘れと、MCIや認知症によるもの忘れとの違いを

知っておくと良いかもしれません。

 

また自分だけ、家族だけで判断せず、

かかりつけ医や地域包括支援センター、

専門の医療機関などに相談してみるのも良いと思います。

早期発見が出来れば、認知症に移行する前に治療や介護に繋ぐことができます。

 

もの忘れの指摘をされることや、専門の機関に相談をすることで、

本人は「まさか自分が」と落ち込んでしまう場合や、

「そんなわけない」と怒ってしまうこともあります。

本人の尊厳やプライドを傷つけないように配慮してあげましょう。

 

どう本人に切り出せば良いのか分からない場合も、

その旨を専門機関に相談してみることもできます。