認知症トピックス : 認知症の方への対応で気をつけたいこと
認知症の方は環境の変化や物音などにとても敏感です。
騒がしい場所や、突然大きな音がするような場所、普段とは異なる街並みなど、
こうした場面に遭遇すると
認知症の人は不安な気持ちが強くなってしまうことがあります。
普段から落ち着いた環境で過ごせるようにしてみましょう。
認知症の方の場合、
何でうるさいのか、何で大きな物音がするのかなど、
その理由をきちんと把握することが困難です。
「もしかしたら自分が原因なのかも」と不安になってしまうこともあります。
そうした状況の説明を受けても、
言葉の意味が分からなくなっていて、理解ができない場合もあります。
話す時は端的に、ゆっくり・はっきり伝えることが必要です。
上記の様な環境に行く際に、本人に事前に説明を行っていても、
本人の短期記憶が落ちている場合には覚えていることができません。
そのため、その場で話をすることが必要となります。
認知症の方は新しいことがとても苦手です。
もし家庭の事情などで引越しをする場合などは、
本人が昔から使っている物に囲まれて暮らせるような配慮をしてみましょう。
また、認知症の方は苦手なことが増えてきいきます。
生活の中でできないことも目立ってきます。
そうなった時のために、予め「そういうものだ」と理解しておくことで、
本人に「気にしなくても大丈夫だよ」と伝えられるなど、
気持ちに余裕を持った対応を取ることができるでしょう。
接する時は否定的な言動は避けましょう。
後々の介護拒否や暴言などの行動・心理症状(BPSD)に繋がってしまう場合もあります。
大らかな心で見ていくことが、認知症の方への対応の基本となります。