認知症トピックス : 高齢者の脱水症
梅雨も明け、気温がだいぶ上がってきました。
今頃から9月頃にかけては脱水症になる人が多くなります。
特に高齢者の方は要注意です。
若い人と比べ、高齢者の方は感覚機能が低下しています。
そのため、のどが渇いていることに気づきにくくなっていることがあります。
認知症の方は特に注意が必要です。
自分が水分を摂取したかどうかを忘れてしまう場合があるからです。
認知症の症状が進んでいる方は、
飲むという概念自体が失われている場合もあります。
最後にいつ水分を摂ったか、汗はかいているか、
外に長く出ていないか、室温や湿度は適切かなど、
周りの方が注意して見てあげて下さい。
必要に応じて水分摂取や休憩を促しましょう。
また、高齢者の方に共通することですが、
老化により腎臓の働きが低下し、
水分量のコントロールが適切に行われにくくなっている場合もあります。
身体の塩分濃度が上手く調節できなくなると、脱水症のリスクが高まります。
嚥下機能が低下している場合は、
上手く物を飲み込みにくくなっているため、
ここでも水分の摂取量が減ってしまいます。
飲んでいるお薬に利尿作用がある場合も注意が必要です。
本人も気づかないうちに脱水症になっている場合は多くあります。
適度に様子を見て、必要に応じて周囲の人が気づいてあげることが大切です。