認知症トピックス : 加齢による老化
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚は、
生活をしていく上で自然に使っている感覚です。
それらの機能を使い、
脳で考え、情報を頭の中にしまい、必要なものを取り出し、
状況に応じて言語化や行動化し、表現しながら生活をしています。
しかしこうした機能は加齢とともに少しずつ老化してしまいます。
※老化と認知症は別のものです。
老化によりどこかの機能に不具合が生じ、
記憶や言語能力、理解力、判断力などが低下し、
日常生活に様々な影響を及ぼします。
当然、老化には個人差があります。
今までの病歴、現在持っている疾患、ストレスなどの要因に加え、
長年積み重ねてきた生活歴(生活環境、教育、仕事、趣味、人間関係など)といったものが
複雑に絡み合います。
一般的に新しいことをする能力は、加齢により低下するといわれています。
そして頭の中での情報の出し入れもスムーズにできにくくなり、
物事の処理スピードも遅くなってしまうため、
瞬時に反応することや判断することが苦手になるでしょう。
しかし、長年積み重ねてきた生活歴からくるものは比較的保たれるそうです。
高齢になっても趣味、仕事で活躍されている方も多くいらっしゃいます。
老化は自然なことであり、止めることはできません。
人との接点、続けている趣味、外からの刺激、適度な運動など、
できることを積極的に行っていきましょう。