認知症トピックス : 認知症と老化
認知症を発症すると、必ず何かしらの中核症状が出現します。
中核症状は徐々に進行し、複合的に苦手な部分が増えていくことが多いです
例えば、新しいことが覚えられなくなる、物をなくすことが増える、
探し物をすることが増える、物事の手順が分からなくなる、何度も同じこと聞く、
などです。
症状が進んでいくと、
散歩や買い物に出かけた際に、道がわからなくなってしまう可能性もあります
身近な方は同じことを何度も聞かされ、
「また同じことを言っている」とイライラしてしまうかもしれません。
しかし苦手な部分が増えるということは、
認知症の方だけではなく、誰にでも起きることでもあります。
個人差はありますが加齢に伴い、脳の機能は徐々に低下していきます。
人によって衰えるスピードも異なり、
環境や資質などにも大きく左右されると言われています。
そうした機能の低下は必ず訪れ、それは「老化」と言われるものです。
老化により身体機能が衰え、脳の機能も衰えます。
認知症と老化は異なるものですが、苦手なことが増えるという点では同じです。
認知症でも老化でも、基本的な考え方はおなじです。
それは、本人のプライドを尊重すること、尊厳を守ることです。
本人の言動を否定することや、言い聞かせようとすること、
プライドを傷つけるような対応、不快感をあらわにした態度をとること、
こうした接し方は避けるようにしましょう。
人生の大先輩です。
困っているのを見かけたら、さりげなく手助けをして、
今まで通りに接してみてください。