認知症トピックス : 中核症状と行動・心理症状①
認知症の症状には「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」の2つがあります。
・中核症状
中核症状とは、脳の細胞が壊れることで直接的に現れる症状のことであり、
個人差はありますが認知症の方に必ず現れる症状です。
記憶障害、見当識障害、実行機能の低下、理解・判断力の低下などが挙げられ、
1つの症状から次第に複合的に機能が低下していくことが多いです。
中核症状は徐々に進行していき、低下した機能の回復はほとんどできません。
・行動・心理症状(BPSD)
行動・心理症状(BPSD)の出現には、
本人が持ち合わせている性格や、生活環境が大きく作用します。
暴言暴力、介護拒否、徘徊、妄想などが症状として挙げられますが、
人によって症状が違うため、ひとまとめにすることが困難です。
症状の予防や改善ができるものもありますが、
症状が活発な場合、まずは症状を抑えてあげることを考えましょう。