認知症を発症した場合、

何かしらの中核症状（もの忘れなど）がみられるようになります。

多くの場合で、苦手なことや出来ないことが増えるでしょう。

例えば、

新しいことが覚えられない、物をなくす、探し物が多くなった、

物事の手順が分からない、何度も同じことを聞く、

などです。

身近な方からすると「何回も同じことばかり」とイライラしてしまうかもしれません。

しかし、苦手なことや出来ないことが増えるのは認知症の方だけでしょうか？

脳機能も身体機能も加齢とともに落ちていきます。

トレーニングによる機能維持も効果はありますが、

完ぺきに機能低下を防げるものではありません。

そうした老化は誰にでも起こるものです。

認知症と老化は全くの別物ですが、

機能の低下によって、苦手なことや出来ないことが増えることは

誰にでも起こるものだと理解しておきましょう。

認知症でも、老化でも、いずれにしても基本的な考え方として

「本人のプライド、尊厳を傷つけない」ということが大切です。

本人の言動を否定する、言い負かそうとする、不快感を表に出す・態度に表す、

こうした接し方は避けるようにしましょう。