認知症トピックス : 症状をよく観察しましょう
認知症の症状は、中核症状と行動・心理症状(BPSD)の二つに分けられます。
認知症の種類によってみられる症状は異なりますし、そもそも個人差も大きいです。
そのため現れた症状がどういうものなのかをよく観察してみる必要があります。
在宅生活の場合、行動・心理症状(BPSD)が激しくなると、
日常生活を送ることが困難となることがあります。
例えば、暴言や暴力、徘徊、介護拒否などです。
こうした症状が現れた時は、どうしてその症状が現れたのかを
まずは身近な人が観察してみて下さい。
原因は身近な人にしか推測できないことも多いです。
また、症状のみに目を向けるのではなく、症状の原因を考えてみましょう。
単純に体調が悪いということもあります。
そして本人の自尊心を傷つけないよう、本人に対する言動にも注意を払ってください。
また、認知症の方は環境の変化や、新しいものに対して、特に過敏になっています。
不安感や恐怖感など、本人が抱く感情を刺激している物を少しずつなくしていきましょう。
認知症は脳の機能が低下する疾患です。
物事の理解力も低下し、本人が感じる不安は大きいです。
もしご家族など、身近な人でもどうしたら良いのか分からない場合は、
認知症疾患医療センターにご相談ください。