認知症トピックス : 虐待について
虐待には、身体的虐待、心理的虐待、ネグレクト(養育放棄)、性的虐待があり、
こうしたものが複合的に起きるケースがとても多くなっています。
児童の権利を擁護し人権を守ることを目的とし、
2000年に児童虐待防止法が施行されました。
そして、6年後の2006年には高齢者虐待防止法が施行され、
ここでは上記の4つの虐待に経済的虐待が加わっています。
高齢者虐待の加害者は一番身近な家族が多いとされ、その背景には、
家族が介護などで疲れきってしまっている場合が多いことも報告されています。
しかし、被害者が虐待をしている家族を庇うことや、暴言などの認定の難しさ、
寝たきりの場合や、認知症の場合は当事者との意思疎通が難しいことなどから、
虐待と認められにくいという課題があります。
介護者の知識や理解が不足していたために、虐待に繋がってしまうケースもあります。
正しい知識と対応方法を学んで、そうしたことが起こらないように気を付けましょう。
悩んでいることがあるのであれば、自分だけで抱え込まず、
まずは周りの人に相談をしてみましょう。