認知症トピックス : 認知症の方の尊厳
認知症の方への対応において大切なとこは、
「プライドを尊重すること」、「尊厳を護ること」です。
認知症の方は高齢者が大半です。
人生の先輩として、仕事や子育て、病気など数えきれない程の経験をしてきています。
その中で、ご本人様が今まで築き上げてきた今までの立場や生活があります。
日常生活を過ごす中で、
何か違和感がある、何かがおかしいと感じ始め、認知症状が進んでいきます。
「しっかりしていたのに」「自分は大丈夫」と思っていたのにと
慌ててしまうことや、怖くなってしまい、
見ないふりをしてしまいたくなることもあると思います
しかしそんな時にも、周りの方の認知症に関する正しい理解があれば、
周囲の方の見守りのもと、できるだけ変わらない環境で生活できることもあります。
記憶力が低下することで、
物事の手順が分からなくなり、何度も同じことを聞いてしまうこともあります。
接する人も、何度も同じ話をされることで
「また同じことを話す」とイライラしてしまうかもしれません。
そうした場合に、否定する、怒る、不快感を出すなど、態度に出してしまうと、
本人のプライドや尊厳は傷ついてしまいます。
傷つくことで、関係の悪化や認知症状の進行に繋がる可能性もあります。
そうならないためにも、あるがままの本人を受け入れていくことが大切です。
対応に困る場面もあると思いますが、決して家族だけで抱え込まず、
息抜きをしてみる、関係機関に相談をしてみるなど、
対応方法や解決方法を探ってみましょう。