お知らせ・トピックス

認知症トピックス : 周辺症状 睡眠障害

認知症の睡眠障害には、
夜寝る時間になかなか寝付けない入眠障害や、
夜中に何度も起きってしまう中途覚醒というものがあります。

認知症の方は環境が変わることで不安を感じやすく、
見当識の低下により、自分の居る場所が分からないなどの不安も感じてしまいます。
そうした不安が増えることで、睡眠の質の低下や、睡眠障害が生じます。

夜寝付けない、寝ていても夜中に目が覚めるなど、夜間帯の睡眠が確保できないことで、
昼間うとうとしてしまう、寝てしまう。そして日中の活動が出来ず体力が残ってしまい、
次の夜も眠れず活動してしまうといった昼夜逆転が起こることがあります。

また、睡眠不足になるとイライラ感や怒り易くなる、
歩行時のふらつきや転倒といったリスクも高くなります。

睡眠障害の予防として、
昼間にお散歩に出かける、日光を浴びる、決まった時間に朝食を摂るなど、
日中に体を動かすことや、朝の活動を意識して行うことで、生活リズムを整えることが有効です。
そのために、デイサービスなどの活動の場に参加してみるのも良いかもしれません。
また、夜更かしはせず睡眠時間を確保することも大事です。
本人にとって安心できる、眠りやすい環境を作っていくことも必要です。

もし眠れないことで、本人やご家族の生活に支障がでることがありましたら、
早めに専門の医療機関等に相談することをお勧めします。