認知症トピックス : 中核症状への対応
中核症状は脳の細胞が壊れることにより出現する症状です。
記憶障害、見当識障害、実行機能障害、失行、失認、失語、
などの症状が複合的に現れ、徐々に進行していきますが、
現れる症状や出現順などには個人差があり、認知症の種類によっても異なります。
症状によっては係わる家族が困ってしまうこともあります。
また本人もそうした症状のせいで、困っている状態でもあります。
もの忘れ症状が中心のため、
ご家族様の認知症への理解や、生活のサポートがあれば在宅での生活は可能です。
日中は仕事のため本人が1人になってしまう場合は、デイサービスを利用するなど、
ご家族だけでは対応が困難であれば、介護保険サービスを利用してみるのが良いでしょう。
中核症状は一度進行してしまうと、回復することが難しいとされています。
そのため今後は症状の進行を緩やかにすることが重要になります。
他の人とのコミュニケーションの場を設ける、体を動かす機会を作る、
頭を使うことをする、生活リズムを整えるなど、日々の生活内容の改善も大事になります。
必要に応じて専門の機関に相談することも必要です。
医療機関ではもの忘れの進行を遅らせる薬などもあります。