認知症トピックス : 早期発見の必要性
以前に何度も紹介してきましたが、「認知症は早期発見・相談・受診・治療に越したことはありません」
病院に相談することは敷居が高いとか、精神科病院自体に相談することをためらってしまう方もまだまだ多くいらっしゃるようです。
しかし、全くご心配には及びませんので安心して相談ください。
当センターの専門相談員がお話を伺いますので、何から話してよいのか分からない状態でも構いません。
お話の内容に沿った必要な助言をさせていただきます。
どんな症状が出現しているのか、今までと異なる言動、今困っていることなど、時系列でお話ししてくださるだけで大丈夫です。
例えば、「1年ほど前より同じことを何度も聞き返すようになった、鍵や財布の置き場所を忘れてしまい探し物が増えている、リモコンや電話の使い方を聞きに来ることが多くなった、カレンダーや時計を何度も確認するようになった、メモが増えている、セルフレジが苦手になっている、料理を作らなくなっている(台所に立つ回数が減っている)、昔話はするが昨日や一昨日の出来事が思い出せない、子どもや犬や猫、虫などがいるとリアルに何か見えている様子、歩行に違和感がある」など。
また、性格が変わったように感じる、こだわりが強くなった、人のものに手を出すなど、暴力的になっているなど認知症の種類によっては早期に対処していかなくてはならない場合もあります。
それぞれ症状の出現の仕方も異なりますので、よく観察して相談しましょう。
まだいいか、もう少し様子を見てからと考えてしまうことが多いのが現実ですが、それが認知症の症状ですと、刻一刻と病状は進んでしまいます。
認知症疾患医療センターには認知症専門医がおりますので、的確な診断ができます。認知症と診断された場合でも症状を遅らせたり困った症状を抑えられる場合も多くあります。
早期発見・相談・受診・治療は、「将来に向けて家族が考える(準備)時間を多く持てること」なのです。