認知症トピックス : 予防について
認知症にならない予防法はありますか??という質問を相談時に受けることがあります。
認知症といっても種類も多く、人それぞれの生活習慣や環境、お持ちになっている資質にも関係してきますので、一概にこれをしておけば良いという答えはありません。
まずは、認知症ってどんな病気なのかという正しい知識が必要となります。そして、その方に合った予防方法を考えてみることが大切です。
一般的に有効とされていることはいくつかあります。
ウォーキングなど「有酸素運動」は身体の新陳代謝の向上や身体機能の維持にも良いでしょう。また、市町村や地域包括支援センターなどが行なっている認知症予防体操などは2つ以上の動きなど取り入れながら(デュアルタスクと呼ばれ、脳の活性化につながります。開催場所につきましてはお住まいの市町村に問い合せれば担当部署につないでいただけます)
また、毎日の食事についても彩り良いバランスの良い食事(塩分と動物性脂肪は控えめに)にも予防効果はあります。献立を考え、家にある食材を考えながらの買い物、調理し味付けも考え食器を準備したりすることだけでも膨大な情報を脳が処理していることになります。
そして生活習慣の維持と持病の管理も欠かせません。
特に高血圧や糖尿病の治療をなさっている方はしっかり継続治療をしてください。高血圧と糖尿病はアルツハイマー型認知症や脳血管型認知症に罹患するリスクが高いことはわかっております。
規則正しい生活習慣は、認知症に限らず健康的な身体維持につながります。