お知らせ・トピックス

認知症トピックス : 中核症状 その1 記憶障害②

記憶にも種類 があります。
いつ、どこで、誰と、何をしたなどという記憶をエピソード記憶と言います。言葉の概念とか意味などの記憶のことを意味記憶と言います。自転車の運転の様に身体にしみついた記憶のことを手続記憶と言います。
記憶障害はエピソード記憶、次に意味記憶、手続記憶の順に症状が進んでいきます。
例えば大工さんや畳屋さん、その他技術職などを長年していた方は認知症の症状が進んでも仕事をしたり手伝うことはある程度は出来ていたという話は良く聞く話でもあります。
そして、記憶にはいくつかのプロセスがあります。
私たちは多くの情報を見聞き体験して覚え(記銘)、頭の中の引き出しにしまいます(保持)。そして情報の中から必要な情報を選択して引き出しから取り出し(想起)使用して、再度引出しにしまいます。
私たちは、この作業を繰り返しながら生活しています。
認知症の「もの忘れ」は、ものごと(情報)を覚えられない、選びだせない、情報を活用できないという症状なのです。