認知症トピックス : 環境変化での対応
国家戦略である「新オレンジプラン(国の認知症対策)」の考え方として「認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指す」とあります。
特に認知症の方は日常生活全般に苦手なことが増えていくことは前提として考えましょう。もちろん環境の変化にも敏感になっていますので常に不安があるものだと理解しておきましょう。
例えば、「田舎から呼び寄せて共に暮らし始めたが、急に認知症が進んだようで心配」という内容の相談もよくあります。
認知症でなくても高齢になれば、環境が変わり土地勘もなく、使い慣れたものも減り、生活全般に戸惑うことばかりであることを前提で接すると良いでしょう。もちろん、認知症の方の場合は尚更です。予期せぬ症状が出現した場合も、慌てずに良く話を聞くことから始めましょう。
もし、ご両親や親族で認知症の方で身の周りの環境が変わる場合、事前に地域包括支援センターや専門医療機関に相談しておけば安心材料となるでしょう。
落ち着いた環境の中で介護関係機関や専門医療機関と結びつき、ご本人の尊厳を大切にして接していくことは、認知症の進行や行動・心理症状(BPSD)にも大きく関係してきます。
当センターは、いつでも相談をお受けしております。