認知症トピックス : 接し方として
認知症の方は次第に苦手なことが増えてくることは以前にもお話しした通りです。しかし、出来ることもたくさんありますので、出来ることは大切にしていく気持ちが肝要です。
生活の中で家族の今までのペースもあるでしょうが、在宅の場合は本人のペースに気を配る必要があります。 本人に寄り添いながら接することでご本人も安心するでしょうし、認知症の進行も抑えられることもあります。そうしたことで家族の負担も緩和されます。
対応については、難しいということではありません。 要は本人目線で考えてみることです。
言葉も、回りくどい言い方をすると理解が難しいこともありますので優しくはっきりした声で短く簡潔な対応することは大切でしょう。 本人なりの訴えがありそれが理にかなわない場合でも、すぐに否定することなく、どういう意味で話しているのか立ち止まり考える余裕も大切です。本人の訴えには何かしらの意味があるはずです。
失敗することもいろいろ出てくると思いますが、決して責めるような言い方はしないでください。
苦手が増えてきたね、という感覚が大切です。
そして、最も気を付けたいことは普段通り接しながらメンツやプライドを傷つけないことです。記憶力や見当識などが低下しても、感情は変わりません。