認知症トピックス : 対応のヒント
認知症の方への対応は何も特別なものではありません。
念頭に置きたいことは、「プライドを尊重する」ことであり「尊厳を護る」ことです。
例えば、仕事も順調、家庭を持ち、幸せに暮らし無事定年退職を迎えました。しばらく趣味活動など楽しみながら生活していました。しかし、ある時に何か違和感があり言動もがおかしいと家族は感じ始めました。すぐに関係機関に相談後、専門医療機関を受診した結果、アルツハイマー型認知症の初期との診断を受けました。
家族は慌てることでしょうが一番辛いのは本人です。
その後、定期受診をしながら在宅で介護サービスを導入したりして、過ごしております。
生活では平素は難なくこなしていたことでも、苦手となることも増えてくるでしょう。具体的には最近の記憶があやふやになったり、物事の手順がわからなくなり台所に立てなくなる、何度も同じことを言ったり聞いたりする、会話の辻褄がかみ合わない、散歩して道に迷う、などが起こることもあります。
対応として、本人の言動について説得や否定など、プライドを傷つけたりするような対応、不快を示す態度をとることは、極力避けるようにしましょう。
家族(介護者)が認知症のタイプや特徴を理解されておけば変わらぬ環境で見守られながら過ごすことも出来ます。
最終的には、あるがままのご本人を受け入れていく気持ちが大切です。
対応に困ることがあるならば、決して抱え込まず、医療や介護関係機関に相談しながら対応方法を探していくこともしてみましょう。
初めに申し上げた「プライドを尊重し尊厳を護る」ということ大切にすれば、本人にとって家族にとっても、より安心した生活が送れるのではないでしょうか。