お知らせ・トピックス

認知症トピックス : 脳を働かせましょう

脳は身体の全てをコントロールする機能(記憶・理解・認識・判断など)が備わっております。
脳は生まれてから20歳位まで成長・発達しますが、それ以降の成長・発達はゆっくり止まり、年齢を重ねると共に少しずつ脳は小さくなり徐々に機能が低下していきます。物事の理解や判断したりする機能は80歳位まで低下はしないそうですが個人差はあります。
従って、加齢による老化で脳の機能が少しずつ落ちてきますので苦手なことも増えてきますが、基本的に日常生活には大きな支障は出てきません。
例えば加齢による「もの忘れ」の場合、普段から「脳を働かせていた」方とそうではない方と差が出るそうです。(※以前にも紹介いたしましたが、加齢ではなく「認知症のもの忘れは初期から記憶が抜け落ちます」)

「脳を働かせていた」とは、日々、規則正しい生活はもちろんのこと、新聞を読む・買い物は小銭も使う・趣味を楽しむ・たくさん会話をする・笑う・彩り豊かな食事を作る、美味しく食す・散歩やウォーキングなど適度な運動など。
これら脳を使うことなのかと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、このようなことを継続してみることが、脳を働かせることと直結しているのです。
料理1つとってみても、献立を考え、買い物に行き食材をそろえ、調理し、味付けし、お皿を選び、その間同時進行でご飯を炊いたりもするでしょう。
以上、書き出しただけでもこれだけの作業を瞬時の判断で行っている=脳を使っているのです。

昔はテレビや計算機やパソコンなどありませんでした。日々「読み・書き・そろばん」の時代でした。
現代では指先だけで何でもできるような世の中になってきています。便利なものは増えていますが、ものを読んだり書いたり、家族と会話したり、買い物で簡単な計算をしたり・・・何気ない日常生活は変わりませんが、少し意識してみると良いかもしれません。(意識することは脳を働かせることにもなります)