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認知症トピックス : アルツハイマー型認知症について ~その2~

アルツハイマー型認知症は脳の細胞が壊れることによりおこる認知症ということは前回紹介しました。
症状について、出現する順番も内容も個人差はありますが、必ず現れる症状を中核症状と言います。

記憶障害(新しいことを覚えられない、前のことが思い出せない症状です)
見当識障害(月日や時間・季節感などが次第に不明になってしまいます)
遂行機能障害(物事の手順などがわからなくなってきます・・料理や洗濯など)
失認(感覚機能に異常がないにもかかわらず物体を認知できないことです・・見えているが物があることを認識できないなど)
失語(「聞く」「話す」といった音声に関わる機能や、「読む」「書く」といった文字に関わる機能(言語機能)が障害された状態・・言葉が出てこない、言語理解が苦手になるなど)
失行(麻痺がないのに日常の動作が苦手になります・・服の着方がわからないなど)が挙げられます。
このような症状が複合的に少しずつ出現してきます。
全体的に脳の機能が衰えていきますので、新しいことは不安で避けようともしますし、何かを決めようとしても何を決めるのかさえ迷ってしまいます。
探し物が増えたりすることが多くみられます。電化製品の使用も苦手になり、覚える機能が衰えていますので特に新しいものなどは使い方がわからなくなります。

「そういう症状が出現してくる特徴があると理解しておけば、今、困った状態なのだと、家族が余裕をもって接することも出来るのではないでしょうか」